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成蹊学園 財務部管財課 課長 

熊崎和宏さん

-新6号館で注目してほしいところはどこですか?

 

どの設備も今までの成蹊にはなかったものばかりです。コンセプトの「Commons for Communication」を実現できるような工夫を建物の随所に盛り込んでいます。

 

例えば、1階のフラットコモンズは待ち合わせの場として、比較的短い滞留時間での利用を想定しています。これに対して地下1階の多目的ホールは目玉となるマルチディスプレイを設置し、カフェを併設するなど、学生に長時間過ごしてもらえるような空間を目指しています。

 

3階のケヤキラウンジは一本足でユラユラと揺れる椅子が特徴的なのでぜひ体感しにきてください。待ち合わせ場所としても使えますし、授業の空き時間に過ごせるようにタブレット端末などが使用できる空間にしようと思っています。

 

異文化交流にも力を入れています。多文化・多言語交流ラウンジは、図書館の中央部のような自習もできる空間を目指しています。他にも、新6号館の大教室はこれまでの大教室とは違い、横長の設計になっています。これは、なるべく先生と学生との距離を近くするためです。このように、新6号館には皆さんに注目してほしい施設、使ってほしい施設がたくさんあります。

 

-新6号館の設計にあたって苦労した点はなんですか?

 

2010年10月から検討を始めた基本構想から始まって、新6号館について話し合う委員会での多くのやりとりをとりまとめて設計図を作り、着工にこぎつけるまでのいろいろなハードルを、設計事務所の方たちと二人三脚で乗り越えてきました。

 

特に苦労した点は、今までの成蹊にはなかった校舎、交流を生み出すための複合施設を建てるということで、1つの建物に様々な機能を持った施設を共存させ、おさめていく点でした。

 

学生に知ってもらいたいこと、

 また伝えたい思いはありますか?

 

成蹊大学のキャンパスは都心の大学と違い、欅並木やレンガ造りの本館、近未来型の情報図書館など、恵まれた自然環境と洗練された施設が素晴らしい調和を作り出しています。

 

学生の皆さんが卒業してからキャンパスの風景を懐かしく思い出してくれるよう、新6号館を通じて学生時代のよい思い出づくりに貢献したいと思うし、ずっと覚えておいてもらえるものにしたいです。キャンパスの美しさは在学生と卒業生に共有され、一体感を形作る重要な要素です。新6号館をはじめ、キャンパスで過ごす毎日をしっかりと記憶に留めて欲しいと思います。

 

もう1つは公共スペースがたくさんできるので、マナーよく使ってほしいということです。一部の人のマナーの悪さから、せっかくの交流施設が利用制限されてしまっては残念なので、大事に使ってほしいですね。

 

新6号館の建設に関わっている皆さんの仕事を見ていると、その真剣さから、成蹊の学生や教職員に喜んで使ってもらいたいなと思っている様子がひしひしと感じられ、とてもうれしく思っています。苦労もたくさんありますが、その分やりがいもあります。日々、貴重な経験をしているという喜びにつつまれています。

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